井戸水をろ過する。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
昔は水道が、まだなかった。
暮らしは、井戸水や川の水を利用していた。
美味しい水が手に入れば幸せなのだが。
水質があまり良くなかった。
にごり水だったり。
塩っ気のある水だったり。
それで水を漉していた。
こすと言うことは、ろ過することである。
1斗樽に木炭、牡蠣殻、棕櫚の木肌
それに小粒の石等を、何層にも
重ねていれる。
そうやって水のフィルターを
自作していた。
まあ、ところによっては、井戸掘りの
職人さんが作ったかもしれない。
井戸のくみ上げポンプは、上下に
ガチャンガチャンと人の手で動かす。
水が上がってくるまでにだいぶん
時間がかかる。
水が上がらない時は、誘い水を入れた。
その水が出てきて、樽のフィルターを通る。
樽の下部に木製の蛇口がついていた。
ここから、きれいな水が出る。
にごりは取れ。
塩っ気は幾分か良くなっていた。
***
なぜ、こんな話になったかと言うと。
きっかけは、メダカ。
家人「メダカの水槽に、サザエの殻は
おかしくないかい、メダカは川で
サザエは海だろう」
この言葉からだった。
私「オブジェとして鑑賞するには
かまわんと思うがねえ、昔は水質を
良くするのに牡蠣殻を入れたものだよ」
家人「貝殻で水が良くなるのかねえ」
私「良くはわからんがねえ、カルシウム
などが効くのでは」
まあ、メダカはそのサザエの殻を
良くつついている。
毒にはなっていない。
目には見えないがバクテリアが
ついていてそれが餌になっている。
メダカのおやつなのだろう。
家人「3度の食事の他におやつも
あるのかい、贅沢だねえ」
水草のあいだを通り、サザエの殻や
水底の小石をつつく。
その姿、振る舞いが優雅。
鑑賞の役目を3食+おやつで
発揮してもらいたいね。
***
私「ところであの樽の井戸水フィルターは
どうなったんだろうね」
家人「どうでしょう、水道が出来て
使われなくなったのは確かなんですがねえ」
私「その行方は、誰も知らない」
では、また明日。
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