母さん、僕のあの帽子は・・・
おはようございます。
久留米のじじいであります。
物置の中を整理した。
草取り用の麦わら帽子が、見当たらない。
私「おーい、草取り用の麦わら帽子は
どうしたんだろう」
少し離れて、洗濯物を干している
家人にたずねた。
うーん、この言葉、何かに似ている。
引っかかった。
一瞬、考えた。
思い出した。
「人間の証明」だ。
有名なあのセリフ。
もう忘れかけていた。
「母さん、僕のあの帽子はどうしたんでしょうね?」
家人「あたしゃ、知りませんねえ」
考え中と、家人の返事が重なって、なんとなく
面白かった。
***
西城八十の詩「僕の帽子」だそうだ。
この詩人の作品は、良く歌になっていた。
作詞、西城八十と書いてあった。
昔の古い流行歌だ。
しかし当時、有名になったこの言葉は
知らなかった。
ネットで調べて初めて知った。
良い詩だ、情景が浮かび上がってくる。
もちろん、ドラマも良かった。
それから、テーマソングも。
Mama Do you rimember
***
「僕の帽子」西条八十
母さん、僕のあの帽子はどうしたんでしょうね。
ええ、夏、碓井から霧積へ行く道で
谷底へ落ちた、あの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ。
僕はあのとき、ずいぶんくやしかった。
だけど、いきなり風がふいてきたもんだから。
母さん、あのとき向こうから、若い薬売りが
来ましたっけね。
紺の脚絆に手甲をした。
そして、ひらおうとしてずいぶん骨折って
くれましたっけね。
けれども、とうとう駄目だった。
なにしろ、深い谷でそれに草が背たけぐらいに
伸びていたんですもの。
母さん、ほんとにあの帽子はどうなったのでしょう。
以下、省略。
今、読んでも、素晴らしいと思う。
***
子供時代の夏は、麦わら帽子でした。
当時、この帽子は農作業用で、夏の直射日光を
避けるために、戸外では必ず被っていました。
セミ取りも、魚釣りも、いつも一緒。
この帽子があったから、熱中症にならなかつた。
今度、園芸コーナーに寄ったときは、苗のほかに
麦わら帽子も、見てみよう。
気に入ったものが、絶対に買いたいものだねえ。
では、また明日。
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