読書ノート、「人間の芯」曽野綾子
おはようございます。
久留米のじじいであります。
クリスマスローズ、カメラを地面で支えて 写した。幽霊になった。
作者は、1931年生まれ。
私より9才年上。
終戦直後の育ち。
物がない時代。
我慢が必要な時代。
負けずに頑張って暮らして行こう。
この時代が強靭な「人間の芯」を作り上げた。
その少し後の、私たちもまだ我慢が必要な
時代だった。
しかし、皆、頑張って暮らした。
世の中が成長期になって、物が豊かになり
我慢することが少なくなった。
「芯」の部分が緩やかになった。
老年の域になり、自分と暮らしの
ことを再考した。
***
*生き方は一人で選び、結果も責任も
当人が負うのが当然。
+そうだったろうか、結果も責任も
会社に押し付けてしまったのでは。
*人を救うことは、自らの身を
切ることである。
+今食べようとしている1個の パンを
半分にして渡す。
余ったものを渡すのではない。
身を切ると言うこと。
*残り少ない時間を、大事なものから
順に使う。
+その日にやりたいことを3個ほど決める。
1個でもできれば良し、2個もできれば上等。
残っても、出来なくても気にしない。
*老年に残された仕事は、自己の内面の
完成だけ。
+老人の仕事は孤独に耐える事。
孤独のなかに自分を発見する。
養老先生は、老人は存在するだけで
価値があると言う。
*運命は帰られてもほんの少しと
思った方が良い。
+会社を辞めたいと何度も思った。
新しいところにいっても、また辞めたいと
思うかもしれない。
思いとどまった。
*人生はなるようになるのさ。
+ケ・セラ・セラは、立ち直りを
早くする歌。
*自分のおろかさを笑うことの
できる人になれ。
+自分を見つめるもう一つの目
主体的な自分を、客観的な自分が見ている。
*老年の睡眠時間が短くなるのは、神の配慮。
+昼寝をしない人間です、亡くなればいくらでも
寝られるから。
***
老年の域になり、自分の暮らしを再考する。
残り少ない人生の手引書のようだ。
では、また明日。
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