今年、最後の通院日。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
暑い夏を越して、体の調子が安定してきている。
27日は、今年最後の通院日だった。
通常だと35日、5週間隔であるが今回は
1週間早い。
前回の診察が終わる時に、次回は暮れの
27日にしましょう。
大丈夫ですか。
いいですよ、いつでも暇です。
先生は、ハハッと小さく笑った。
その方が、安心して正月をすごせます。
年明け直後は、外来に患者さんも多い。
そのように話しながら、先生は予定を入れた。
それで、27日が今年の最後の診察になった。
***
ご配慮には、感謝なのだが
暮れになると、外来の患者も多いだろう。
インフルエンザの流行も、ひどくなっているようだ。
そんな病院に行くのは、気が進まない。
私「病院はインフルエンザの菌が
ウジャウジャだろうな」
家人「病院だから当たり前ですよ」
口調が、少し強かった。
私の気持ちに、ふんぎりをつけるためのようだ。
***
血液検査の受付機、真ん前の席が空いている。
ここが空いていることは、珍しい。
特等席で、順番の表示機の正面でもある。
この席に座っても、決して順番が速くは
ならないがなんとなく、嬉しい。
家人「あの人、受付のカードを採り忘れたよ
渡して来る」
受付機に残っているカードを採って
その人の方に向かった。
声をかけてわかったようだ。
戻って、前にもあったすぐに忘れると言ったよ。
年は取りたくないが、どこもおんなじだ。
ワシの顔を見てそう言って、納得している。
「あんたも、同じ年だよ」口には出さない。
***
車いすの乗った奥さんと、それを押している
御主人は、いつもここで会う。
今日は姿が見えない。
私「車いすのご夫婦は見えないなあ」
家人「うちは4週目だろう、早くなったから」
私「ああ、そうだった、今日は顔ぶれが少し違う」
さっきから、そんな気がしていた。
あのご主人は、洗濯、掃除他にいろいろ仕事を
しているが、料理は奥さんが譲ってくれない。
奥さんは、料理は命と言っている。
そうです、そうです。
これだけは、絶対にゆずれません。
あの人は、味音痴ですからね。
そう話していた。
あのご夫婦は、暮れで大忙しだろう。
ご主人は、掃除、洗濯。
奥さんは、お正月の料理。
どんな体であっても、協力して
暮らせるのは幸せだ。
ワシももう少し、名もない家事のお手伝いが
出来るようになろう。
今年は出来なかったが、来年は例えば障子の
張替が出来るように、がんばろう。
***
先生「今度も、レントゲンも血液も良いよ
安定してきたね」
私「これで、呼吸がもっと楽になれば
良いですがねえ」
家人「呼吸が治ったら、普通の人だよ
先生を困らせないことだね」
先生「ハハ、夫婦漫才だね、M1に
出場したらどうかね」
家人「先生までが、そんなことを言って」
笑いながらの診察だった。
そのことが嬉しかった。
感謝。
では、また明日。
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