天国、地獄、罰があたる。
おはようございます。
久留米のじじいであります。
サザエの部分が、輝いていたのだが。
家人「おお!暖かい、春のようだ」
部屋の中が、すべて暖かい。
家人「天国だね」
年寄りの使う言葉は、決まっている。
良いことは「天国だねえ」
悪いことは「地獄のようだ」
***
エアコンが、御昇天とあいなった。
御昇天だから、役目がおわって「天国」に
帰ったのだ。
一瞬、そう考えた。
朝食のあと、取り換えに来てくれた。
工事の人は、2人。
手際が良い。
古いエアコンを見て、大丈夫だ。
そのままそっくり、入れ替えます。
そう言った。
じゃまになる品物を移動する。
ほこりが残らないように、まわりを
古い毛布でかぶせた。
無線のマイクとイヤホーンを付けた
2人が話しながら、てきぱきと仕事を
進めて行く。
ワシは、コタツに入ったままながめていた。
若い時、ワシもこんなに手際よく仕事を
進めていたかと、考えた。
12月の暮れともなると、こんな思い。
***
なるほどね。
今度は、家の内と外にわかれての作業。
無線の小さい声が聞こえる。
昔だったらこの寒さの中、窓を開けて大声で
話しながらの、作業になっていた。
仕事をしているが、恐ろしく静かである。
ときどき、囁くような声で
「そっちはどうだ」
「こっちはOK」
そんな会話をしている。
やはり、時代は進んでいるんだ。
外と内の仕事は、おなじ速さで終わった。
息が合っている。
今度は、1人が操作のことと、保証書を説明する。
もう1人は、後片付け。
梱包を開いた段ボール、工具類そして
おおっていた毛布。
音も立てない。
働く姿は、テキパキと言う言葉が似合う。
最後は、テレビを2人でもどして終わり。
基本的な設定はしてあります。
室温30度。
あとはAIが判断します。
30分はこのままで、その後希望の
温度にして下さい。
「ありがとうございました」と言うと
帰ってしまった。
お茶も、飲まなかった。
取り換え工事が終り、エアコンが効いて
暖かくなった。
そのことは、大満足なのだが。
***
手間を省いて、合理的である。
無駄話もない。
人と人の関係が生まれることもない。
物事がスムーズにゆけば、それだけで
しあわせなのかな、と思った。
家人「これ以上のことを望んだら
罰が当たるよ」
そうだ、年寄りが使う言葉が
もう一つあった。
良いことは「天国だねえ」
悪いことは「地獄のようだ」
それに加えて
欲が深いと「罰があたります」だった。
では、また明日。
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