老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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さばける。

おはようございます。
久留米のじじいであります。
 
 

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名前はわかりません、これも綿帽子を飛ばしていたと思うが。
 
 
あなたもそういう経験は
ありませんでしたか。
 
 
会社と言う人の集まり、組織の中で
働いていると、仕事がさばける人が
存在する。
 
 
経験豊富が必要な要素で、そうなった
ベテランもいるが。
若くても、そういう人がいる。
 
 
急ぎの案件や、重大な案件は上司が
その人に頼む。
 
 
同僚も、こなせない程の、仕事量になると
この人に甘える。
 
 
見ていると、黙って引き受けている。
 
 
そこが、自分と違っていた。
 
 
引き受ける前に、質問、念を押す
嫌がらせなど、色々と抵抗した。
 
 
シブシブと言う形を作って
優位に立とうとする。
 
 
まずい仕事になってもと、責任回避の
道筋を作っておく。
 
 
保身。
 
 
経験が、積み重なってくると
自分の、まわりの仕事の流れが
よくわかるように、なってきた。
 
 
男は、黙って仕事をする。
ジタバタしない。
黙って、仕事を引き受ける。
 
 
決して、さばけてはいないが
静かになる。
 
 
年配の先輩が「お前は、大人になった
人には、その落ち着きが必要」と言った。
 
 
自分では、若さが亡くなったと思う。
少し、寂しい。
 
 
「よう、青年、元気にしてるか」
年齢は少し上だが、同期の友がいた。
 
 
口ぐせで、会うといつもこの言葉。
誰に会っても、そう言っていた。
 
 
この言葉をきくと、元気になる。
 
 
この人は、正直な人だ。
嘘のない人だ。
そう思えてくる。
 
 
私には、そんな言葉がない。
 
 
この、同僚に悩みのことを話した。
「気にしない、元気な青年で
あれば良い」
 
 
その一言。
 
 
「かなわんね」そう思った。
 
 
まだ、少し心に残っていた。
行きつけの、喫茶店のマスターに
このことを話した。
 
 
「コーヒーで言うなら、渋みが
出てきたところですよ」
 
 
「この渋みは、悪いものではない
これが、味を引き締めるのです」
 
 
「ほら、俳優さんにいますよね」
 
 
マスターは少し考えて
「仕事に脂がのってきた
とも言えますね」
 
 
コーヒーにも、この脂分があって
味を、まろやかにしてくれると言う。
 
 
私の人生に、味が出て来た?
しかし、味と言えるように
はっきりした、ものではないなあ。
 
 
もしかして、大人のずるさが
出てきたのかもしれない。
 
 
 
この日のコーヒーの味は、苦すぎた。
これだけは、今でもはっきりと
覚えている。
 
 
これから先の、俺の味とは
どんなもんだろう。
さばけなくていい。
 
 
ゆっくりと、味がついて
くれればいい。
で、どんな味が、ついたかって?
 
 
わからん。
 
では、また明日。
 
 
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