老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

バナナ物語、昔は高級品でした。

おはようございます。
久留米のじじいであります。
 
台風8号は近くを通りました。
 
風は弱く被害なしと、思っていましたが
カランゴエの鉢が、棚から落ちてこわれました。
 
応急手当の鉢替え。
これで生き返るかどうかです。
 
 

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ウコンの花、奥の方に牙が2本見えます。何のためだろう。
 
 
マンゴーとバナナ。
トロピカル・フルーツつながりです。
本日はバナナ。
 
 
先日、じじいの自由研究でマンゴーのことを
書きました。
 
 
子供のころは、まだバナナは珍しいものでした。
今で言う、ちょっとした高級品。
 
大人の会話の中で、南洋のバナナと言うものは
とても、美味しい果物で香りもよい。
病気見舞いに、つわれるぐらいだ。
 
夢物語ですがね。
病気になりたい。
誰かが見舞いに、持ってきてくれます。
 
そんな、あこがれのものでした。
 
 
 
季節は、秋になるとあちらこちらでお祭り
が始まります。
お祭りと言えば、夜店と啖呵売。
 
啖呵売(たんかばい)と言うものは知っていますか。
 
独特のおしゃべり(口上)で客を引き付け品物を
売りつけます。
 
 
 
映画で有名な、「男はつらいよ」のフーテンの
寅次郎さんがそうです。
あの映画の中にも、有名な口上がありますね。
皆さんも、ご存知でしょう。
 
私、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。
姓は車、名は寅次郎、人呼んで風天の寅と発します。
皆様共々ネオン・ジャズ高鳴る大東京に
仮の住居罷りあります。

不思議な縁もちましてたった一人の妹のために粉骨砕身、
売に励もうと思います。西へ行きましても、東へ
行きましても、とかく土地土地のお兄さんお姉さんに
御厄介かけがちなる、若造でござんす。

 以後、見苦しき面体お見知りおかれまして今日後万端
引き立って宜しく御頼ん申します。
 
 
寅さんは、旅に出るたびに商売が変わっていました。
そのつど、啖呵売の口上も変わっています。
(ここでは省略、興味がある方はネットで)
 
 
お祭りの呼び物は、この啖呵売で、バナナの
叩き売りが必ずありました。
その口上が、面白くて最高でした。
独特の節回しでの語り。
 
「春よ3月 春雨に 弥生のお空に 桜散る
奥州仙台 伊達公が 何でバナちゃんに ほれなんだ 
バナちゃんの因縁  聞かそうか 
生まれは台湾 台中の 阿里山麓の 片田舎 
台湾娘に 見染められ ポーッと色気の さすうちに 
国定忠治じゃ ないけれど 一房二房 もぎとられ 
唐丸かごにと 詰められて 阿里山麓を 後にして 
ガタゴトお汽車に 揺すられて 着いた所が 基隆港 
 
基隆港を 船出して 金波銀波の 波を越え 
海原遠き 船の旅 艱難辛苦の 暁に 
ようやく着いたが 門司ミナト 門司は九州の 大都会 
仲仕の声も 勇ましく エンヤラドッコイ 
かけ声で 問屋の室に 入れられて 
 
夏は氷で冷やされて 冬は電気で おむされて 
八〇何度の 高熱で 黄色くお色気 ついた頃 
バナナ市場に 持ち出され 一房なんぼの たたき売り 
サアサア買った サア買った」
 
観客に混じったサクラ(商売仲間)が調子よく
手拍子をすると、皆もつられて手拍子をします。
 
値段を言う、客は買わない、また値段を下げる
客も良く知っているので買わない、また値段を下げる
この、駆け引きも面白い。
 
秋祭りの、バナナの叩き売りが待ち遠しい。
それが、子供時代の秋祭りでしたよ。
(今は、保存会の活動で、維持しているようです)
 
 
 
バナナに関しては、もう一つ。
 
名前の通り東京の銘菓でしょう。
会社時代出張の帰りに、買って来ました。
3時の休憩にこの土産をだすと、皆の顔がホッコリ。
 
それ以来、東京へ行くときの土産はひよこで
帰りの土産は、東京ばな奈でお決まりでした。
後年、ひよこは東京に進出して、博多土産として
通用しなくなりました。
 
 
 
思い返せば、記憶は味に繋がっていることが
多いですね。
目で見たものに、味が重なっています。
 
その、高級だったものが今はすっかり庶民の味で
誰でも、手に入り、味あえます。
 
バナナと温州ミカンは、目の前で自分で皮を
むいて食べられます。
この手軽さも、人気の一つでしょう。
 
またぎぎの情報ですが、バナナは果物のうちで
糖質が一番高いそうです。
 
糖質制限で、ダイエットを考慮中の方はご注意を。

疑問。
口上には、著作権がありますかねえ。
 

では、また明日。
 
 
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