老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

暮らしのこと,花や庭木,感じたこと,雑文ブログ。

殿は、包丁を研いだ。

久留米じいじです。


本日は、曇り日。
連日、暑いです。

 

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朝、台所で野菜を、切る音が大きい。

私「包丁が、切れない音だな」

家人「もう、3カ月ほど研ぎにだして
いないからね」

私「包丁研ぎの、爺さんは来ないのか」

家人「来ませんね、相当のお年寄りです
当てにできませんね」

私「しからば、拙者が、研ぐかのう」

家人「殿、大丈夫で御座るか」

元気なころは、いつも研いでいた。
だいたい、1カ月ごとにね。

包丁の刃を上に向け、親指の腹でそっと
なでる。

刃が丸まっている感触。
これは、経験でわかる。

私「なまくらの刀だ、竹光同様じゃ」

ひとり言をいいながら、研ぎ始める。

小刀やナイフ、包丁研ぎの経験は長い。


子供のころからだから、60年にはなる。


これが、毎日の事なら立派な修行になり
めでたく、免許皆伝だがね。


まあ、月に1度じゃあ修業と言えないね。


しかし、通算すると相当の回数になる。
ベテランの域だね。


研ぎの初めは、全体の錆び落とし。
これは、軽い力で良い。


本格的に、研ぎだすと刃が光ってくる。
ピカピカに、光ってくる。


美しい。
波紋が出ると、更に美しい。


「刃を、絶対に人様に向けるな」
これは、じいちゃんに厳しく言われた。


研ぎ上がりの刃に、親指の腹をそっと
当てる。


ゾリッとした感触。


うん、これで良い、切れる。


私「試し切りを、頼もう」


家人「上等、よく切れる、殿ご苦労で
ごじゃった」


包丁の研ぎが出来た、良かったね。


夕食は、目出度く握りずしと相成申した。

 

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