老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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バターコーヒーが美味しい、いまでは家人もお気に入り。


「バターコーヒーが美味しい」ときいたのは、いつだったのだろう。
普通のコーヒーは、時々思い出したように飲んでいた。


さいわいなことに、コーヒーを入れる道具と材料はそろっている。
と言っても、粉のコーヒーを紙のフィルターで入れる簡単な
やりかただよ。

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コーヒーカップにバターを10グラム入れる。
カップ上の紙フィルターに、スプーン2杯の粉コーヒーを入れて
沸きたての、熱いお湯をそそぐ。


出来上がったカップの表面には、バターの油が浮いている。
スプーンで混ぜて飲む。


バターの香りが強い。
コーヒーの香りは少ない。


「う、こんなもんかあ」


このことを友達に話す。


友達「バターの油と、コーヒーをしっかり混ぜないといけない
そうすると、うまくなるよ」
私「そうかあ、スプーンでかき混ぜるぐらいじゃ駄目か」


友達「ハンドミキサーは、知っているかい」
私「ああ、知っている鍋に入れてかき混ぜるやつ、家にもあるよ」


友達「あれでかき混ぜるさ、それでOKだよ、ただねコーヒーが
少しぬるくなる、それが欠点だなあ」
私「ハンドミキサーでかき混ぜるか、なるほどね」


友達「もっと、簡単な方法もある
私「なんだそりゃ、それを先に言えよ」


友達「100円ショップに、ミルクシェイカーというカップ
中身をかき混ぜるものがある、これだと後始末も簡単だから
家内が喜んでいるよ」

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私「100円ショップのミルクシェイカーだな、なかなか面白そうだ
きめ細かく混ぜるのか、もう1回チャレンジするよ」
友達「この方法で、気に入るといいがねえ」という。


100円ショップってすごいね。
中にモーターが入っている、これが100円。


これで作ったバターコーヒーは確かにうまかった。
友達には「おいしかった、気に入ったよ」と伝えた。


これ以来うちでは、ほぼ毎日のバターコーヒーになった。


今では、家人も「お気に入り」と言ってる。


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