スィーティの若木と、ご近所のお付き合い。
こんにちは、久留米からです。
このスィーティの若木には、鋭いトゲがあります。
家人「これはカラタチと、違いますかねえ」
なるほど、今は少なくなったが、生け垣にカラタチを
使っている所は、トゲだらけである。
私 「柑橘類の若木には、トゲのあるものが多いよ
大きい木になったら、無くなるよ」
家人「そうなんですかねえ」と、まだ納得がゆかない。
筋向いのNさんから、スィーティと言うみかんの新種を
いただいた。
始めて食べた時、これがめっぽう旨かった。
家人は「美味しいですね、こんなに美味しいなら
我が家にも欲しいですね、ただ植えるところが無いですね」
と言う。
私 「この種をまいて苗を作るよ」
家人「またまた、面白がりが始まりましたね」
私 「大きくなったら、鉢植えだ」
家人「そんなにうまく、行きますかねえ」
私 「わからんよ、やって駄目で元々だ」
家人「あんたの血が騒ぎ出したんだ、止めても無駄だね」
私 「頑張るよ」
美味しく食べた後の種を、ふっと思いついてザボンの
木の下に浅く埋めてみた。
お見事、発芽した。
ザボンの木の下が、良かったんだ。
小型の素焼き鉢に植え替える。
ちょうど、これくらいの大きさだった。
冬の寒い日のみ家中に取り込む。
春になり、背丈30センチほどで、ひと回り大きな鉢に
移す。
鉢の乾きだけ注意すれば、ほとんど手がかからない。
しかし、ほったらかしだと、バッタやカタツムリの
被害に遇った。
アゲハチョウは、柑橘類の葉っぱが大好きで幼虫は
大型になり、葉っぱが大被害を受ける。
2年目も寒い時だけ、家中に入れる。
さて、3年目の若木になり、どうするかです。
相変わらず、地植えの場所はない。
仕方がないから、手持ちの比較的大きい鉢に植え替えを
予定する。
その植え替え予定の鉢には、目下、ツルムラサキのこぼれ
種が発芽中で、植え替えはしばらく延期にした。
しかし、心配の種が1個増えた。
筋向いのNさん宅は、このスィーティが出来る。
おすそ分け交流をやっている。
Nさんは、ザボンが美味しかったと言い、我が家は
スィーティが旨かったという。
この交流は、毎年のことで、一種の儀式になっている。
が、我が家の鉢植えに、実がなりだしたらこの儀式は
成立しなくなる。
昔からのご近所のお付き合いは、お互いに高齢者になり
減ってゆくのは、仕方ないけど出来ることなら減らしたく
ないものだ。
この地域も、最近は新興住宅が増えて、知らない人ばかりに
なってきた。
ま、御年77歳の夫婦と、交流しようと思う若い人は
ほとんどいないと思うけどねえ。