地域で愛されている野菜!三池高菜、カツオ菜、そろそろ収穫です。
こんにちは、久留米からです。
今年一番の冷たい風でした。
お正月が近づいてきました。
カツオ菜の入ったお雑煮が、この地域の郷土食の代表でしょう。
今様にいえば、博多のソウルフードでしょうかね。
全国どこにでも、その地域、風土、食生活に合った独特の
野菜がありますよね。
流通網が発展して、野菜が全国統一されて来ていますが
まだまだ、その地域に愛されている野菜があるようです。
こちらでは、三池高菜、カツオ菜がそうです。
高菜については、平安時代にはすでに存在していたと書いて
ありますから、日本中に広まってゆく間に、それぞれの地域で
変種が生まれ、改良されたものでしょう。
筑後や昔、博多と呼ばれた地域では、高菜が生まれ漬物になり
さらにカツオ菜が生まれ、独特の雑煮になりました。
煮たり、漬物になったり、昔は相当の量が食べられて
いたようです。
三池高菜
筑後一帯で作られる高菜で、漬物として大きな需要があり
生産農家が、軽トラックに山積みし、工場に運びます。
軽トラックが通り抜けた後には、高菜の香りをまき散らして
ゆきます。
この頃の店頭には、漬物用として10株以上に括った
まとめ売りです。
煮物用としての、1株単位のものが出ませんから
少量必要であれば、自家作りをするしかありませんね。
この高菜は、もっと南の熊本地域に作られる阿蘇高菜が
あります。
また、長崎、雲仙島原にはこぶ高菜というものが
作られています。
カツオ菜
別表示で、勝男菜とも書いています。
縁起が良いように、使っているようです。
こちらのお正月の雑煮には、欠かせない野菜です。
うま味が多いから、カツオのだし汁がなくてもおいしい
それでカツオ菜の名前がついたようです。
もう一つの名前の由来は、かつお節の香りがするために
カツオ菜というとありますが、あまり感じませんねえ。
収穫は、下の方の葉っぱから順に、かき取りとって
使いますから、とう立ちしても花が咲く直前まで
食べられます。
畑に1~2本も育てると十分ですね。
10月から11月にかけて出回る間引き菜は、軟らかくて
一夜付けにしても、煮物にしても香りが良くて
美味しいですよ。