地中の根を想像する、徒長と間引き、徒長と日照不足の関係。
土の中の根は、葉の下まで伸びてきている、根の深さは背丈になる。
根は土の中で、逆三角形の形になっている。
地中の根を想像する。
これは、私の想像と、偏見だよ。
でも、イメージとしては、とてもいいと思うがねえ。
大根とかニンジンとかは根がまっすぐ伸びて
地中で大きくなるものは例外だよ。
地上部に葉っぱが繁る野菜については、地面をさかいに見立てて
上部の姿が反転して、根になっていると考える。
まっすぐに伸びた直根が地上部での幹で、地上部の葉っぱが
広がったものが、地中で根として広がっている。
地上部の横に広がった葉っぱの先端は、その真下に根として
広がってきている。
上部が三角形の形だと、地中も反転した三角形の形をしている。
「昔の人が、追肥は葉っぱの先端にしろ」というのがよくわかる。
葉っぱと同じところまで根が来ているから、その先に肥料を入れると
都合よく吸収してくれると言う訳だね。
根が肥料分を求めて伸びてゆく、その位置に肥料を入れると
もっと伸びる。
根元に肥料を入れると、根っこは楽ちんだから働かなくても
栄養たっぷりで肥満になる。メタボになる。病気になる。
働かざるもの食うべからずだね。
えっ、抜いたときにそんなに根がついていない。
根の先端は、人間の末梢神経と同じで、とても細い
抜くときに、切れてしまっているからだよ。
徒長と間引きの関係。
間引き前、ヒョロヒョロ伸び
間引きをしなかったら、密集状態でヒョロヒョロ伸びる。
だから、間引き作業は大事なことだ。
なぜ、ヒョロヒョロ伸びる。
根には水分を吸収する根と、栄養を吸収する根がある。
蜜蜂の世界で、巣の中で活動する働き蜂と、花粉を取りに行く
働き蜂がいるようにね。
水分を吸収を分担する根は、地中を深く伸びてゆく。
更に深く伸びるために、地上も上に伸ばしてゆく。
いわゆる、土中と地上の相関関係だね。
一方、栄養を分担する根は、横に広がる。
地中10センチほどが、空気も日光も存在するので
バクテリアが盛んに活動している。
その状態の所に、一番栄養があるといえる。
だから、地中10センチの所を出来るだけ横に広がる。
その為には、地上の葉っぱを繁らせて、こちらも横に広がる。
こちらも、相関関係だね。
ところが、種を多くまいて密集状態で発芽すると、横に伸びる根の
競争状態が不可能になり、水分補給は出来るが栄養分の補給が
出来ないので、ヒョロヒョロに育つと言う訳だねえ。
ということで間引きというのは、とても重要な作業になる。
適正な数にして、丁度よい競争状態を作り出すのが
育つポイントになるよ。
では、もっと減らして1本にしたら、栄養分を独り占めが出来るから
もっと良く育つ。
ところが、そうは問屋が卸さない。
1本になると、競走相手がいないから、ゆっくり、のんびり育って
メタボになり、病気になる。
競走が苦手の野菜もあるが、それは始めから1本立ちで育てればいい。
間引きが終わったよ
間引きは、大切だね、今度から不平を言わずに、真面目にやろうよ。
徒長と日照不足の関係。
野菜たちは、葉っぱでエネルギーを作り出している。
このエネルギーは、太陽光線と葉緑素で出来ている。
この根は間引きの時と同じで、横の方向に栄養分を
さがしに行くよ。
日光が不足すると、当然エネルギーの発生が少ない。
だから、根が横に探しに行く力が弱いから、葉っぱは育たない。
ところが、水分は十分にあるから上には伸びても、葉っぱが横には
広がれないと言うことになる。
じゃあ、どうするかって、どうしようもないよ。
晴れるのを待つしかないねえ。
最近のハウスだと、LED照明を当てて日照不足に対処している
ところもあるようだよ。
露地栽培は、太陽光線次第で育ちが変わってくる。
だから、お天道様の恵みを、いっぱい受けたものは美味しいよね。
神様が、頑張ったねという、野菜が出来ますように。