老老夫婦の暮らしは、面白いに決まっちょる。

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白菜を作る。胃弱の友人に野菜づくりはすすめない。

出生は、由来は、いろいろあるよ。
 
日清、日露戦争後、美味しい野菜の種として兵隊さんが持って帰ってきた。
太平洋戦争の時に、満州に行った兵士が、ギョーザの材料として種を持ち帰った。
韓国は、キムチが日本に伝わったからだ。といっている。
 
しかしもっと前から、栽培研究がなされていたみたいだね。
気候的に条件が良かったから、短時間で全国に広がったようだよ。
 
白菜は小型化している。
 
ペットの好みは、大型の室外犬から小型の室内犬へ、さらに散歩がいらない
ネコにかわったようだ。
朝の散歩で、セパードやハスキーなどの大型犬の姿は、見なくなってしまったよ。
 
売り場の白菜は、半分や4分割で包まれたものが、売られるようになった。
さらに、形が小型化して、ミニ白菜の名前で店に並んでいる。
なんとなくかわいい名前だな。
 
この共通するものは、高齢化や一人暮らしということだろう。
きっと、大きくて、重たくて、あつかいにくい、からだね。
 
白菜は3キロとか4キロだと、大きくて重たいもんね。
お年寄りだったら、なおさらだ、買っても持ち帰りができない。
私だって、重たくて運ぶのがいやになるよ。
 
そのままだと冷蔵庫にはいらない。台所の片隅に置くと、じゃまでしょうがない。
 
小型化してゆくと生産者は困ると思っていた、小さくて儲けがないと。
 
で、いつもの道の駅で聞いた。
意外なことに、値段が安いから小型のほうが数多く売れる、単価が下がっても
多く売れればいいよ。
一個一個が小さくて軽いから、作業もしやすいことが多い。
形がそろうから箱詰めもしやすいし、とのことだった。
 
これは、きっと合理的な流れなのかもね。
 
私にはヒヨドリのDNAがはいっている。
 
なんといっても、白菜は鍋物と漬物だなあ。
冬の間はずーっと、この二つを切らさずに食べ続けたいよ。
この漬物ときたら、食欲がない時でもいけるからなあ。
 
だから、できが悪くてもめげずに毎年つくっているよ。
少しぐらいは悪くても大丈夫。外側の葉っぱを4~5枚取り除けばあとは
ピカピカだから店の売り場に並べたいくらいだよ。
 
「あんたは、きっとヒヨドリのDNAが入っているね、ブロッコリーと白菜が
大好物だろ、畑に居ついてずーっと葉っぱをかじっとけば」とおっしゃいました。
 
百姓じゃないよ、もっと大きい千姓だよ。
 
お酒はぬるめの燗がいい。
焼酎は6:4のお湯割りがいい。
白菜は中目の土がいい。
なぜかこういうフレーズが出来たよ。
 
キャベツ、ブロッコリーは荒目の土、白菜は中目の土がいいようだね。
何とも抽象的、もっとわかるようにってかい、あーそこが悩ましい。
キャベツは直径10センチのかたまり、白菜は直径3センチのかたまりにとか
いえないよ。
耕して、そんな一定の大きさにならんよ。
耕すと大きい塊り、小さい塊りがゴチャゴチャだ。
だから、キャベツ、ブロッコリーは荒目、白菜は中目、レタスも中目
ダイコン、ニンジンは細目だなあ。
土に関しては、この3通りで考えているよ。
 
土といってもねえ、うちとお隣は微妙に違うよ、だから入れる肥料も違う
暑さ寒さに対して受け取り方も違うし、水やりも微妙に変わってくる。
作る野菜もね、今回は白菜だけど野崎系のものとか、早生とか晩生とかで
また変わる。
数学のことは苦手でわからないけれど、組み合わせはもっと多いから、作り方は
100通りを超えて1000通りにはなるだろう。
 
そうすると、作る人は百姓ではなくて、千姓になるね。
 
苗から育てる、種からは作りきらん。
 
出来ることなら、種まきから初めて育てたほうがずーっといいけどね。
白菜本来の直根がまっすぐに伸びて、元気に育つよ。
ポットに仕上げた苗だと、どうしても直根がグルグル巻きかげんになるよ。
 
種からだとおいしい間引き菜が食べられる、そりゃ小さなものだけど、味噌汁の
中で立派に一人前の味を出している。
香りをききながら一口汁を飲むと、ほっとするよ。
間引き菜で作った、一夜漬けもいいなあ、暖かいご飯とピッタリ合うなあ。
おいしくて、タマランネ。
 
しかし、問題は種まきの時期が8月下旬の暑い時期でね。
ここ数年のこの暑さにはお手上げだよ。
 
北の地域の友人に「九州の夏は暑いから、トタン屋根のうえで目玉焼きができる」とジョークをいっていたのが、本当になってしまったようだよ。
 
「畑を止めてよとはいいませんが、脱水症状になって救急車のお世話に
ならないように自己判断を」とおくさんから、苦言をいただいたことだし。
体力や労力のことを考えて、苗を買うことにしているよ。
 
いつもの通り、苗を植え付けるよ。
 
有機肥料をひかえめに一握りと、もみ殻燻炭を手のひらに1杯、植えつけ
予定のところに混ぜながら植穴をつくる。
さて、ここが肝心、キャベツ、ブロッコリーは根切りをするが、白菜は
根切りはやらない。
なぜって、それは根が細かくて、キャベツ、ブロッコリーみたいには強くないと
考えているから。
 
植えつけたあとは、水をたっぷりとやる。
白菜のポット苗は、水の吸いあげが弱いようだよ、だから乾燥にご注意を。
 
だいぶ、寄り道したようだ。
 
大敵との闘い
 
にっくき害虫は青虫、これは昼間、私の視線を恐れもせず堂々と、葉っぱを
召しあがる。
セッセと捕まえて、まわりの雑草のところに放り投げる。
雑草を食べてくれれば、害虫が少しでも益虫になると考えたやさしい
親心なんだけど、親心は子供につたわらない。
雑草は依然元気で、一向に減らない。モンシロチョウになって白菜のところに
帰ってきてる。かもしれない。きっとそうだよ。
 
もう一つの、にっくき害虫は夜盗虫とそれから同族の根切虫、かれらは
名前のとおり暗くなってあらわれる。
音もなく静かにね、当たり前、足らしきものがいっぱいついているが
なんせ短い、音がしない。
野菜の目立たない根元をかじる、というかバッサリ切り倒す。
植えつけて活着したころを、バッサリだよ。
 
切り倒したあと、どこに逃げているか私は知っている、と書くと、なにか
事件もののようだね。
翌朝早いうちに、切られたところを中心にして、半径10センチの円の内側を
5センチの深さを掘りかえす、するとぐっすり寝ているよ。極悪犯人を逮捕する。
鑑識捜査の勝利。
 
これは、翌日の朝までにじゃないと、どこかつぎの獲物のところに移動していて
見つからない。全国手配になる。
逮捕した、こいつは凶悪犯人だ。即、ふみつぶす。刑法にはふみつぶし刑はない。
 
こいつの被害にあったら、イライラして胃が悪くなる、消化不良になる。
だから、胃弱の友人には、野菜つくりは勧めない。
私のせいで、胃が悪い、胃がガンになったといわれたくないから。
 
あと、にっくき奴といったらヒヨドリだ。
集団で来る、きっと私に見せないようにしてバリカンを隠し持ってきているよ。
白菜の上部10センチくらいを横一線にカットする。
 
畑の白菜の列を全部だよ。見事だ。
私の行きつけの理髪店より上手だよ。植木屋さんに弟子入りすればと思うよ。
 
今は例の、防虫ネットを張ることで、青虫とヒヨドリはシャットアウトだよ。
 
すると、農家のベテラン氏が来て「防虫ネットとは贅沢な、スーパーの買い物の
ビニール袋を1個1個被せておけば万事OKだよ、せいぜい10個くらいだから」と
冷やかして帰ったよ。
 
収穫は、大きいものから、巻きが硬いものから、重たそうなものから、だよ。
「白菜は、鍋にしたって、煮物にしたって、調理の手間が楽だから大好きよ」と
奥さんはいう。
 
だから、今年も頑張るぞ!
 
最後に、コッソリするおはなし
 
小さい声でいうからね。
ヒヨドリは美食家だよ。
お隣の畑の白菜は、農薬、化学肥料がたっぷりだよ。
緑色が深い色で、出来上がりも大きいが、ヒヨドリは寄りつかない。
多分、苦い味だ。
自然の生き物は、味が良く分かるからなあ。