夏目漱石の遺伝子か、ネコと会話のできる日がある
涼しいところで昼寝の時間
我が家に猫がいる。
名前はモコである。
ときどき、会話ができる日がある。
○月○日「誰か来た」
モコ「じいじ誰か来るよ」
私「どうせ、宗教の勧誘か、家のリフォームのセールスだろ」
モコ「そうだよね。年金暮らしだから、デパートの外商とか銀行とかは
来たことがないもんねえ」
私「余計なことを言うなよ、お前が招き猫じゃないからだ」
モコ「じいじこそ、余計なことだニャー」
○月○日「誰か来た」2
モコ「じいじ誰か来るよ」
私「どうせ、宗教の勧誘か、家のリフォームのセールスだろ」
モコ「近所の、おばあだよ」
私「話が長い、ばあさんが来たな、モコおいで、居留守を使うぞ」
モコ「わかったニャー、奥の部屋に行くニャー」
○月○日「モコの天気予報は良く当たる」
モコが外に出たいと、毎朝騒ぐ。
ニャーニャーとうるさく要求する。
ところが、騒がない日がある。
それは決まって、曇りがちの日でそのあと雨が降る日である。
良く分かっているようだ。
私「ローカルテレビ局の、天気予報の兄ちゃん所に嫁にやるか」
おくさん「どうして」
私「あいつの予報はあてにならん、うちのモコのほうが良く当てる。
この前も外したから、あいつは坊主になったろうが」
おくさん「うんうん、そうだったね。でも嫁に行くかどうか
モコに聞いた方がよかよ」と言った。
私「モコ、嫁にゆくか」
モコは「いかニャーいよ、天気予報を当てきらん奴は、出世できんから
つまらんニャー」と話した。
○月○日「なんば、たべよると」
モコ「じいじ、なんば、たべよると、モコにもくれんね」
じいじ「おまえ、また、においばかり、かいただけで、前足で砂かけば
すっとじゃろうが」
モコ「仕方んなか、うまかもんば、くれんけんたい」
じいじ「あれっおまえ、いつから筑後弁に、なったとか」
筑後弁ば、しゃべらんで、どぎゃんすっとかいね」
ときどきで良かったよ、毎日、横でうるさく言われたらたまらんよ。